こんにちは。小雨が降り、いつもより静かに感じる御茶ノ水です。
今回は特別編、前回ご紹介したブロックメモの製作過程を
こっそりお届けします。
美篶堂のノートやメモはすべて手製本で作られています。
手製本というのは大変な手間と時間をかけて作るものですが、
それをお伝えするのはなかなか難しく感じています。
手にとって、実際に使って頂くと分かりますが
その開きの良さ、使い勝手はちょっと他にはない、心地いいノートです。
そんな手製本の魅力を知って頂くために制作の現場をのぞいてみましょう。
ほとんどの工程を手で行っているというのは
想像のつきにくいことではありますが、
こんな風に作っているんだ!と少しでも知って頂ければと思います。
—
まず美篶堂の製本の制作は、長野県伊那市美篶にある工場で行っています。
日本アルプスの山々に囲まれた、とても美しい場所です。
広い広い畑のなかにぽつん、と工場がたっています。
ここで日々、様々なノートや美しい特装本が生み出されているのです。
工場の中に入りましょう。
長くて大きな机が3つ、並んでいます。
手製本なので、主役は人の手です。
そして机の上にはたくさんの紙や道具が出番を待っています。
断裁機やプレス機も脇に控え、手の働きを助けます。
さてブロックメモを追いかけます!
まず紙を一枚一枚重ねてグラデーションを作ります。
まだどんな形になるのか見えませんが、
慣れた手さばきで紙が重ねられていきます。
大きな紙を扱うのは大変ですが出来上がりの印象がかかった重要な工程です。
重ね終わると、こんな大きな塊になります。どすん!
これから断裁していきます。いくつのブロックメモができるのでしょうか…
この色は昨年の限定色「薔薇」です。きれいですね。
1度目の断裁を終え、次は背固めです。
きれいに切りそろえられた紙の断面に、大きな刷毛で製本用糊を塗ります。
そして重しをしっかりとして乾くのを待ちます。
写真奥の状態です。手前には「さくら」ブロックメモが順番待ちしています。
背固めを終え、ブロックメモらしくなってきました。
この細長い束をさらに断裁し、仕上げます。
もちろん断裁にも高い技術が必要です。
工場長は二十年以上の経験を積んだプロフェッショナル、
ブロックメモの色を際立たせるのは、断裁の美しさであると言えます。
出来上がって参りました!
虹色が並ぶと輝いているように見えます。
これにOPPがかけられ、ショップに並びます。
最後まで厳しく痛みや傷がないかチェックします。
シンプルな形ですがひとつひとつの工程を丁寧に行い、
お客様のもとへ届けられます。
メモだけでなくすべてのノートがこうして作られていくのです。
手間ひまかかったブロックメモ、
お使いになったことのない方はぜひ一度、手にとってみてください。
きっとその育ちの良さを感じて頂けると思います。
—
工場長の日記でも、時々製作秘話を読むことができます!
楽しく、勉強になります。
—
お知らせです
東急ハンズ渋谷店で美篶堂フェアが開催中です!
6月1日までです。
ブロックメモも販売していますので、ぜひこの機会にご覧ください。
29日には店主の出張ワークショップがあります!
ブロックメモを使った「Blockmemo notebook」を作ります。
東急ハンズ渋谷店
am
0 件のコメント:
コメントを投稿